奈良県野迫川村の立里荒神社へ行ってきました!
山の斜面をまっすぐ登る石段に、木の鳥居がずらっと連なっています。写真で見たことがある人も多いと思うんですが、実際に立つとやっぱりすごい迫力でした。
立里荒神社について
野迫川村は奈良県の南西のはしにあって、和歌山県の高野山と隣り合っている村です。立里荒神社があるのは、その村の荒神ヶ岳という山の上。標高は1260mあります。
正式な名前は「荒神社」で、地名をつけて立里荒神と呼ばれています。日本三大荒神のひとつに数えられている神社です。
駐車場からいちばん下の鳥居まではすぐ。ここから上へ、ずっと石段と鳥居が続いていきます。
入口には「荒神社周辺に住む鳥たち」という看板がありました。このあたりは立里荒神鳥獣保護区の特別保護地区で、キジバト、アオバト、コノハズク、カワセミの仲間、オオアカゲラ、コルリなど、山の鳥がたくさん暮らしているそうです。看板の絵は県内の高校生が描いたものでした。
三宝大荒神の縁起
社殿のそばに「三宝大荒神略縁起」と書かれた木の板が掲げられていました。かなり読みごたえがあったので、要点を書き出してみます。
・吉野郡池津川の南、海抜四千二百余尺の高峰・荒神ヶ岳に三宝荒神の御社がある。本地は阿弥陀如来で、この土地の鎮守である
・由来をたずねると、弘法大師が勧請した霊神と伝えられている
・嵯峨天皇の御代、弘仁七年(816年)、大師が高野山に大伽藍を開こうとして地鎮の法を修していると、突然天地が震動し、異形の夜叉神が現れて建立を妨げようとした
・大師が「汝は何者か」と問うと、夜叉神は「我は荒神ヶ岳である。我に別の神体はない。我は人の心にもともとある貪・瞋・痴の三毒であり、人を妨げる神である」と答えた
・「もし人が心をこめて我を祭るならば、たちまち本に帰って三宝荒神として現れ、いっさいの障りを消し、願いをかなえよう。七難即滅・七福即生こそ我が第一の誓願である」と告げた
・大師は一枚の板に三宝荒神の御像を描いて本尊とし、十七日のあいだ荒行をして祈祷した。その後に大伽藍を建てたところ、何の障りもなかった
高野山のはじまりに関わる神様が、こんな山の上に祀られている。それを知ってから鳥居の列を見上げると、見え方がぜんぜん違ってきます。
社殿は思ったよりも新しくてきれいでした。
おもしろいのが、社殿の屋根を大きな杉が貫くように立っていること。木を切らずに建物のほうを合わせたんやと思います。しめ縄が巻かれていて、これも御神木なんでしょうね。
| 正式な名称 | 荒神社(通称:立里荒神社) |
| 御祭神 | 三宝大荒神(本地は阿弥陀如来) |
| 鎮座地 | 荒神ヶ岳(標高1260m)の山上 |
| 由来 | 弘法大師が勧請した霊神と伝わる。高野山の大伽藍造営(弘仁七年・816年)にまつわる縁起が残る |
| 誓願 | 七難即滅七福即生(現地の略縁起より) |
立里荒神社に行った感想
とにかく鳥居です。
いちばん下から見上げると、石段の上のほうまでずっと鳥居が続いているのが見えます。
近づくと、一本一本の柱に奉納した人や会社の名前が墨で書かれていました。全国から寄せられたもののようで、堺市の人の名前もありました。
石段の脇には石の玉垣がずらり。数えていませんが、鳥居は180基ほどあると言われています。
木の鳥居なので、古いものは色が抜けて灰色に、新しいものはまだ木肌が明るいまま。それが交互に並んでいるのがきれいでした。
登りきると視界がひらけて、社殿が現れます。9月に行ったので暑さは残っていましたが、ここまで来ると空気がひんやりしていました。
境内には五社神社もありました。
そして何より、振り返ったときの眺めがすごいです。見渡すかぎり山また山で、人工物がほとんど見えません。
立里荒神社の基本情報
| 観光地名 | 立里荒神社(たてりこうじんしゃ) |
| 住所 | 奈良県吉野郡野迫川村大字池津川 |
| 電車・バスでのアクセス | 南海高野線 高野山駅から南海りんかんバス(予約制急行)で約40分、「立里荒神前」下車 |
| 車でのアクセス | 国道371号(高野龍神スカイライン)から県道733号へ入り、案内看板に従って側道を約3.4km |
| 駐車場 | 無料の大駐車場あり(約50台) |
| 入館、拝観料など | 無料 |
| 拝観時間 | 自由(山上なので明るいうちに) |
荒神ヶ岳から望む大峰山系
境内の展望所には「荒神社より望む大和連山(大峰山系)」という案内板が立っていて、見えている山の名前と標高が書かれていました。
・大天井ヶ岳 1439m
・山上ヶ岳 1719m
・大日山 1726m
・稲村ヶ岳 1725m
・大普賢岳 1780m
・弥山 1895m
・八経ヶ岳 1915m
・荒神ヶ岳 1260m
八経ヶ岳は近畿地方の最高峰ですね。案内板の絵には、山のあいだに雲海がたまっている様子が描かれていました。
私が行った日は雲海は出ていませんでしたが、それでもこの眺めです。野迫川村は雲海の名所として知られていて、村内には雲海景勝地の展望台もあります。次は早朝をねらって行ってみたいところ。
道は細くてくねくねしていますが、行った価値は絶対にあります。高野山まで足を運ぶことがあったら、ぜひここまで下りてきてみてください!
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