尼寺廃寺跡は平安時代に作られた大規模な法隆寺式伽藍配置
香芝市にある寺院跡の観光スポット。奈良盆地西縁の丘陵部にあるのが尼寺廃寺跡です。 中心伽藍は東向きの法隆寺式伽藍配置で、北に金堂、南に塔が配置され、 その周囲を東に中門が設けられた回廊がめぐっていた。 回廊に囲まれた中心伽藍の範囲は南北約71m、東西約44m。金堂の基壇は南北約16m、 東西約13mで、塔は1辺約13m四方の基壇をもっていた。 この塔基壇では、長さ・幅とも約4mの巨大な半地下式の心礎があり、 その柱座からは耳環12、水晶玉4、ガラス玉3、刀子1からなる舎利荘厳具が出土されています。 また、寺域は南北110m以上、東西約80mとみられ、南面と東面には築地塀が設けられていた。 東面築地塀のほぼ中央と推定される位置には東大門もあったとされ、塔の瓦の形式や 唐尺使用の可能性から、7世紀後半に創建され、平安時代初頭の9世紀から10世紀に焼失したと推定されている。
主祭神と創建時期
本尊 | – |
宗派 | – |
開祖 | 茅渟王一族? |
創建時期 | 飛鳥時代後半(白鳳期) |
文化財 | – |
尼寺廃寺跡に行った感想
以前より、尼寺廃寺の看板が上がっていたのですが、 なかなか入る機会がなかったのが、今回たまたま行くことができました。 廃寺なので、何もない山の上にあるようなものかと思っていたら、この尼寺廃寺跡は とても整備されていて、わかりやすい看板と、学習館といわれる展示施設もありました。 7世紀にとても大きい寺があったことがとてもよくわかる場所で国道168号沿いにあり気軽に見れる観光スポットです。また、JR和歌山線の畠田駅からも程近くにあり、観光しやすいスポットです。
尼寺廃寺の基本情報
観光地名 | 尼寺廃寺 |
住所 | 奈良県香芝市尼寺2丁目107 |
電車・バスでのアクセス | JR和歌山線畠田駅から南に徒歩約10分。 |
車でのアクセス | 西名阪香芝ICを下りて、国道168号線を北上約10分ほど。 ローソン手前を左折すると目の前。 |
駐車場 | 無料駐車場有。 約20台ほどとめれる。 |
入館、拝観料など | – |
拝観時間 | – |
尼寺廃寺のご紹介
聖徳太子建立の葛城尼寺がこれ?尼寺廃寺跡
かなり最近になって、発見されたこの尼寺廃寺跡、国道168号線沿いにあります。この王寺町から香芝市や葛城方面は、国道の拡張工事を以前から行っており、その過程でたくさんの遺構が発掘されています。 この尼寺廃寺はとても広いお寺だったらしく、日本最大級の心礎も発掘されてて、約3.8m四方の大きさだそうです。
また、ここは北に金堂、南に塔を配しそれを回廊で囲む東向きの法隆寺式伽藍配置で7世紀半ばから造営し、後半には完成したそうですが、8世紀には伽藍の大半が消失してしまったそうです。
また、ここは近年とても綺麗に整備されて無料駐車場や、尼寺の歴史を知ることのできる学習館もあり、境内跡もいたるところに説明があって、尼寺が存在してた頃を思い浮かべさせる光景です。
香芝市の歴史、いや奈良の歴史を知る上では、必ず行って欲しい尼寺廃寺跡、最近は、香芝市尼寺廃寺跡史跡公園・学習館という施設もでき、歴史を知ることもでき車でも電車でもとても行きやすい場所にある、観光スポットです!
コメント