高取城跡 | 日本三大山城のひとつ 城下町からの比高は日本一

高取町

奈良県高市郡高取町にある高取城跡へ行ってきました!

石垣しか残っていないお城なのですが、その石垣がとにかくすごくて、山の上でこれを積んだのかと思うとちょっと言葉が出ませんでした。日本三大山城のひとつです。

高取城跡について

高取城跡は、標高584mの高取山の山頂にあるお城の跡です。岐阜県の美濃岩村城、岡山県の備中松山城とならんで日本三大山城のひとつに数えられていて、日本100名城にも認定されています。

天守も櫓も残っていませんが、山頂から尾根にかけて巨大な石垣がそのまま残っていて、城の形をたどることができます。

本丸のそばに立っていた「日本三大山城説明板」には、城下町から城まで全国で最も比高(446m)があると書かれていました。ふもとの土佐街道から本丸まで、ひたすら登り続けるお城ということですね。

築城と城主の移り変わり

高取城が築かれたのは南北朝時代の1332年(元弘2年)。大和の有力な国人だった越智氏が、高取山の頂に砦のような城を築いたのが始まりだそうです。

その後、1585年(天正13年)に豊臣秀長の家臣だった本多氏が入り、郡山城の詰めの城として大修築を行いました。天守や巨大な石垣を備えた、山城としては他に類を見ない規模の城になったと言われています。

1640年(寛永17年)からは植村家政が高取藩主となり、以後植村家が14代228年にわたって幕末まで続きました。

高取町の資料によると、明治6年の入札で城郭の大部分が寺院などに売却されたと思われる、とのこと。建物がまったく残っていないのはそのためですね。昭和28年には国の史跡に指定されています。

本丸の手前には「高取城沿革」と書かれた木の説明板がありました。ただ、かなり傷んでいて正直ほとんど読めませんでした…。読める方おられたらコメントやXのならかんまで教えてください!笑

築城年 1332年(元弘2年)
築城者 越智氏
形式 山城
標高 584m(高取山の山頂)
比高 446m(現地の説明板より・全国最大)
おもな城主 越智氏 → 本多氏 → 植村氏(14代228年)
指定 国の史跡(昭和28年)/日本100名城/日本三大山城

高取城跡に行った感想

まず驚くのが石垣の高さです。

道の両側にいきなり高い石垣が現れて、そこから先はずっと石垣に囲まれたまま歩くことになります。角の部分は大きな石を交互に組んであって、山の上とは思えない仕事の丁寧さでした。

石段はところどころ崩れかけていますが、幅がしっかりあって、ここを侍が上り下りしていたんやなと想像できます。

曲輪の跡は広い平地になっていて、そのふちを石垣が固めています。冬に行ったので木が葉を落としていて、石垣の形がよく見えました。石垣を見るなら冬がおすすめやと思います。

本丸には、しめ縄が巻かれた大きな杉がありました。「御神木」と書かれた札が立てられていて、石垣とセットで見るとなかなかの迫力です。

石垣と石垣の間の道。落ち葉が積もっていて、人の気配がまったくありません。三大山城と言われる城跡が、こんなに静かなまま残っているのがちょっと不思議でした。

登る途中の眺めもよくて、木の間から奈良盆地がぐるっと見渡せました。この高さまで石や材木を上げてお城を建てたと思うと、あらためてすごいことです。

高取城跡の基本情報

観光地名 高取城跡(たかとりじょうあと)
住所 奈良県高市郡高取町高取
電車・バスでのアクセス 近鉄吉野線 壺阪山駅から徒歩約2時間。奈良交通バス「壺阪寺前」から徒歩約1時間
車でのアクセス 国道169号線「清水谷」交差点から県道119号線を登る。壺阪山駅から約15分
駐車場 専用の駐車場はなし。高取城道路の終点に少しスペースがあるが道幅が狭いので注意。壺阪寺に有料駐車場あり
入館、拝観料など 無料
拝観時間 自由(山道なので明るいうちに)

城下町から城跡までの道のり

高取城跡へは、近鉄壺阪山駅から土佐街道を通って歩いて登るルートと、車で県道を上がるルートがあります。私は歩いて登りました。

登り口の手前にあったお稲荷さん。狐の石像がすっかり苔をまとっていて、赤い前掛けだけが鮮やかでした。なかなか印象に残る一角です。

その隣にあるのが宗泉寺です。山門をくぐると手入れの行き届いた境内で、ここでいったん息を整えました。

ここから山道に入ってひたすら登ります。途中で何度か視界が開けて、奈良盆地が広がって見えました。駅から本丸まで徒歩約2時間、バス停の壺阪寺前からでも約1時間かかるので、歩きやすい靴と時間の余裕はしっかり用意してください。

石垣しか残っていないお城ですが、だからこそ想像がふくらむ場所でした。奈良で城跡というとあまり思い浮かばないかもしれませんが、高取城跡は一度は行ってほしいところです!

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