大神神社 | 三輪山をまるごと拝む日本最古の神社

大神神社の拝殿と菊紋の幕 桜井市

大神神社について

大神神社の二の鳥居

桜井市の三輪にある大神神社(おおみわじんじゃ)は、背後にそびえる三輪山そのものをご神体としてお祀りしている神社です。JRの三輪駅から鳥居をくぐって参道を進むと、正面に杉や松に包まれた深い山が見えてきます。この三輪山こそが神さまのお山で、大神神社には本殿がなく、拝殿の奥にある三ツ鳥居を通してお山を直接拝む、とても古い形のお参りが今も続いています。

大神神社の参道

二の鳥居から先は、木漏れ日の差す静かな参道です。説明板によると三輪山は標高四六七メートル、周囲十六キロメートル、面積三五〇ヘクタールで、全山が松・杉・桧に覆われているそうです。古来より神さまの鎮まる山(神奈備山・三諸山)として仰がれてきた、と書かれていました。

御祭神と由緒

大神神社の史跡案内板

ご祭神は大物主大神(おおものぬしのおおかみ)で、大己貴神(おおなむちのかみ)と少彦名神(すくなひこなのかみ)が配神としてお祀りされています。境内の由緒板には、大和国一宮、延喜式内の名神大社、全国各地に祀られる大物主神の総本社であると記されていました。

桜井市教育委員会の史跡の案内板には、本殿を設けず拝殿からその奥の三ツ鳥居を通して三輪山を拝するという「我国原初の神祀りの様」を今に伝えていること、そして鎮座の由来が『日本書紀』『古事記』などの古典にみえることから、我国最古の神社と称されている、と書かれています。拝殿は国の重要文化財で、寛文四年(一六六四)に四代将軍徳川家綱によって改建されたものだそうです。

大神神社の拝殿と菊紋の幕

大神神社に行った感想

拝殿の前に立つと、白い幕に菊のご紋が並び、その向こうに三輪山の深い緑が続いていました。本殿がないぶん、建物の奥がそのままお山につながっているように感じられて、ほかの神社とは少し違う厳かさがあります。

大神神社拝殿の唐破風と注連縄

拝殿の屋根は唐破風の曲線が美しく、太い注連縄がどっしりと掛かっていました。彫り物や組物を間近で見ると、歴史のあるお社なのだと改めて感じます。

大神神社の巳の神杉

拝殿のすぐそばには「巳の神杉(みのかみすぎ)」と呼ばれる大きな杉がありました。案内板によると、ご祭神の大物主大神が蛇神に姿を変えられたという伝承が『日本書紀』などに記され、この杉の洞から白い巳さん(蛇)が出入りすることから名づけられたそうです。樹齢は四〇〇年余と思われるとのことで、根元には卵やお神酒がお供えされていました。

狭井神社とくすり道、三輪山の登拝口

狭井神社へ続くくすり道の石段

拝殿の脇から「くすり道」と呼ばれる小道を進むと、摂社の狭井神社(さいじんじゃ)へと続きます。注連縄の掛かった石段を上っていく、気持ちのよい道でした。

狭井神社の鳥居

狭井神社の御神水

狭井神社のそばには御神水が湧く井戸があり、案内板には三輪山から滾々(こんこん)と湧き出た霊泉で、清らかな水を求めて遠近から人が絶えない、と書かれていました。

三輪山の登拝口

この狭井神社が、三輪山に登って参拝する「登拝(とうはい)」の受付口にもなっています。案内板によると、登拝は狭井神社の社務所で住所・氏名などを申し込み、入山初穂料は一人三百円。受付は午前九時から午後二時まで、午後四時までに下山する決まりです。お山の中は神聖な場所なので撮影禁止で、飲食や草木・土石の採取も禁じられています。正月三が日や大祭の日などは登拝できないとのことでした。私はこの日は登っていないので、三輪山そのものの写真はありません。

大神神社から望む大和盆地

大神神社の基本情報

観光地名大神神社(おおみわじんじゃ・三輪明神)
住所奈良県桜井市三輪1422
アクセス(電車)JR万葉まほろば線(桜井線)「三輪」駅から徒歩約5分
アクセス(車)西名阪自動車道 天理ICから国道169号経由
駐車場あり(無料)
拝観料境内参拝自由(無料)
拝観時間境内参拝自由(授与所は時期により変動/公式サイトで要確認)

※この記事の写真は2019年5月に撮影したものです。現在の様子とは異なる場合があります。

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